にぎやかな天地 下
宮本 輝 / 中央公論新社
読み終えた。
はぁ~・・・やっぱり宮本輝は良い、良かった~。
「それぞれの身に起こる災厄が、長い時間を経て、まったく逆のものへと変わることを 「にぎやかな天地」という小説のなかに沈めたかった」
時が解決すると昔からいうけれど、モノも時が経てば形が変わる。
畑でできる大根も生まれてくる人間も時が経って土に還るし。
失敗や挫折や災厄への思いも変わる。
変わるのが本当なのかも。
なにか嫌な事があっても時が経つと忘れてるんじゃなくて、目にはみえない力が働いてくれてるからか。。。
そしてこの時間は「金でも技術でも高尚な理論でも獲得する事はできないのだ」
う~ん・・・うまく言えない・・・でもこの本を読んで私は何か掴んだというか得たような気がする。
しばらく余韻に浸りたい。